犬を殺すのは誰か ペット流通の闇

「このコはもう売れないから、そこの冷蔵庫に入れておいて。死んだら明日のゴミと一緒に出すから」
数十店舗を展開するペットショップチェーンで働く男性は店長からこう言われたという。

アメリカ、イギリス、ドイツなどでは、8週齢(生後56日)に達しない犬の販売が規制されているのに対し、日本ではペットショップがオークションから仕入れる際の子犬の平均日齢は生後41.6日。犬がぬいぐるみのようにかわいいのは生後45日までで、それを超えると売れなくなるからだという。

しかし、8週齢までは犬としての生活を身につける社会化期とされ、それ以前に親兄弟から引き離さられると、ほえたりかみついたりという問題行動を起こしやすくなる。そして、その問題行動が飼育の放棄につながる。

社会の動物愛護への関心の高まりにより、2012年の改正動物愛護法では8週齢規制が検討されたが、業界団体の激しい反対により骨抜きにされてしまう。

本書は動物の尊厳を訴え、命をモノとして扱うペットショップやブリーダー、歪んだペットオークションそして身勝手な飼い主達すべてに警鐘を鳴らす。

 

犬を殺すのは誰か ペット流通の闇[著]太田匡彦

 

ISLE OF DOGS

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